紅一点の最強美少女!!!
『いちごオレ…?
アップルティー買おうとしてたのに…』
動揺しすぎて隣に…ですらない、全然違うところにあるいちごオレのボタンを押してしまったらしい。
だからと言って、今からアップルティーを買うのもお金と飲み物の無駄だし。
仕方ないよね…いちごオレで妥協しよう。
いちごオレ、中庭で飲もうかな…。
そう思いながらいちごオレ片手に中庭へと足を進めた私の耳に、後ろから再び…ゴトンッと飲み物が落ちる音が聞こえた。
この短時間で自販機にたどり着けるくらい近くにいたのに、全く気づけなかった…。
心の中で驚き、後ろを振り返りたい気持ちを抑えて、足を進めようとした時、不意に後ろの奴から声をかけられた。
『アップルティー、飲みたかったんだろ?』
………と。
その言葉に思わず足を止め後ろを振り返ると、私にアップルティーを差し出しながらニッコリと笑っている男と目が合う。