紅一点の最強美少女!!!



『私、追い払ってくる!』


これ以上類の機嫌が悪くなるのも、零達が困るのも嫌だし。

第一、他の子達に迷惑がかかる。


類の隣から離れて、雷火の総長の方まで行こうとした私の手を、突然類に掴まれ。

その衝撃で、コケそうになるのを慌てて踏みとどまった。


『類⁉︎ コケそうになったんだけど…』



『……俺が行くから良い』



私の言葉を遮ってそう言った類は、なぜか私を良いタイミングで戻って来た夏に押し付けた。


『えっ、ちょっと類⁉︎』


慌てて私を受け止めた夏に支えられたまま、小声で類を止めるも。


足を止める事なく…雷火の総長の目の前で立ち止まった。


……あー…何となくだけど。


私の勘だけど。

当たるかなんてわかんないけど、でも多分当たると思う。




嫌な予感がする。



雷火と類の間で、何か起こるような気がする。
……と言うか。
良く良〜く見てみれば、雷火の総長と類ってどこか似ている様な…気がしなくもない。



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