紅一点の最強美少女!!!
『機嫌悪そうだね、類』
見るからに不機嫌な類に向かって、敢えてそう言って嫌味ったらしい笑みを浮かべた夏。
…もしかして、夏って類をいじるのが楽しいんじゃ……⁉︎
不機嫌な類を更に不機嫌にしたいのですが、あなた様は。
『夏、ちょっと出る』
夏の思惑通りには流石に行かず、なのかそれとも類が夏の思惑に気づいてるのかは分からないけど。
それ以上不機嫌になる事はなく、夏にそれだけ伝えて教室から出て行った。
『……夏? 類、どこに行ったの??』
『流石の俺も、あれだけじゃ分からないけど。
確実に、雷火総長が関わってるって事はてことは断言できる』
その言葉とともに雷火総長に視線を移した夏につられて私の視線も移動する。
雷火総長は、さっきまで私や零を誘っていた幹部達と、何やら話し込みながら教室を出て行った。
ああ…うん。
確かに、あの様子じゃ確実に関わってますね、雷火総長さん。
『面倒事にならないと良いなー…』
『多分、杏ちゃんには1番被害が及ぶかもね』
『え”っ…!?』