紅一点の最強美少女!!!
『杏、休憩入ったから、他の店回るぞ』
類の言葉に、ガッツポーズして慌てて軍服を脱ごうとしたのもつかの間。
目の前の光景に、思わず、手が止まった。
……また…
『……た!』
『た?』
私の言葉が小さかったのか、聞き返して来た類にも、今度は聞こえるくらい大きい声で叫んでやる。
『また、出た!』
そんな私の声に振り返った類の顔が、思いっきり歪んだのは言うまでもない。
『俺たちも、一緒に回っていいだろ?』
そこには、自信満々な笑みを浮かべる雷火総長と、後ろに並ぶ、幹部方。
まさに、先程まで此処にいらっしゃった雷火のメンバーだった。
…なんて言うか、雷火ってあれだね。
『麗華の事、大好きなんだねー』
『……は?』