紅一点の最強美少女!!!
いやいやいや。
分かってくださいよ、特に将。
双子はいつも通りだとして、私たちが引いてる原因は、全部将に有るんですけども。
普段言わなそうな人が言うと、何故か気持ち悪くなる…らしい。
その証拠に、苦笑いを浮かべた雷火は、確実に少しずつ離れていっている。
まー、これはこれで面倒な事にならなそうだからよかった!
早く帰ってくださいよ、雷火の皆様。
『取り敢えず』
とか言いながら、態とらしくコホンッと咳をした雷火の人を見る。
『麗華のオヒメサマ。俺達と回らない?』
そんな雷火の総長じゃない人の言葉に、隣にいた類から出る不機嫌オーラの量が増した…気がした。
……うん、ひとつ言って良い?
『私、雷火の人達の名前分かんない』
はい、分からないんですよ。
ていうか、聞いてないし言われてないし、あっちも私の名前絶対わかってないよね?!
海里は聞いたけど!
だから麗華のオヒメサマとか言ってくるんだよね?
これ、遊ぶやら回るやら合体するやら云々の前に、結構必要な事では?