紅一点の最強美少女!!!


『流石類様と海里様…』


『噂通りの格好良さだわ…!』



一旦気になれば、そこにしか意識が向かないわけで。


他校の女子様の言葉がガンガン頭の中に入ってきます。


どうすれば良い?

この声聞きながら2人を見てると、何処と無く笑いが…やっぱ、堪えないとだよね⁉︎



ギャップ? って言うの?

周りとここの空気の温度差が私には耐えられない…!



『ちょ、杏ちゃん?』

『何で笑ってるの?』



睨み合う類の後ろで、陽と零が声を潜めて聞いてくる。

ダメだと思うんだけど、仕方ないんだよ。




『周りの女の子達と類達の空気の温度差が激しすぎて…笑いが…っ』



そう言いながらもなお口元を押さえて肩を震わせる私を見て、2人は慌てて私を類から遠ざけた。


視界の端で睨み合う2人を見ながら、大きく肩を上下させて深呼吸する。




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