紅一点の最強美少女!!!
私を見ていて気づいていない2人に、教えるため後ろを指す。
あーもう。指、震えてる。
怖すぎなんだってあの2人!
『……類っ、ちょっと落ち着こう、ね?』
『そうそう、えっと、海里さんも落ち着いて!』
振り返った瞬間鬼の形相を目の当たりにした2人は、光の速さで座り込んで土下座し始めた。
…うん、すごい光景だけど。
今更なんですが、陽と零は海里の名前知ってたのね?
あの後、雷火の総長…もう面倒だから海里で良いか。
海里と類によって教室の外にひきづり出された2人は、正座の体勢のまま、こっ酷くお叱りを受けていた。
…あー本当、私セーフ。
『おい、あれ、お前が原因じゃねえの?』
『気づいてても言うな、将』
2人を哀れんだ目で見ていた私の隣に来た将に、首を振って真剣にそう言う。
バレたらシャレにならない!