紅一点の最強美少女!!!
2人の怒りオーラを察し、今更双子は2人が怒っていることに気づいたらしい。
ピタッと体を固まらせ、お互いの顔を見合わせる。
『よ、陽…?』
『うん、そうしよう。零』
言葉足らずで何かを決定したらしい双子は、頷き合った瞬間私の手を掴んだまま前へと走り出した。
『ちょ、陽、零!』
『ごめんね杏ちゃん。でも!』
『逃げるが勝ちだから!』
私の制止の声も聞かず、止まる様子のない双子は私の手を掴んだままそう叫んだ。
いや、だから。
別に逃げるのは良いけど何で私まで!?
その後、どうやったのか先回りしていた夏と類に捕まった双子は、こっ酷くお叱りを受けていた。
何故先回りなんてできたのか…は怖いから聞けなかった。
と言うより、鼻で笑っただけなのにここまで怒られるのはやっぱり、ノリってやつなのかな?