紅一点の最強美少女!!!
再会=喧嘩騒動 これ、テストに出ますよ。
『眠ー……』
声から不機嫌であることを一瞬でわかってしまうようなトーンで、ボソッとそう呟く。
ただいま朝の4時。
こんなバカみたいに早い時間に学校に集合させられたのは、例のアレが原因だ。
そう、例のアレですよ。
文化祭で1番儲かったのはやはり私達のクラスだったらしい。
それで、私たちが旅行に行けることになったんだよね。
そこまでは良い。
むしろ嬉しい。
だけど、今不機嫌マックスなのは御察しの通り集合時間が早いせいです。
普通四時集合にします? どう考えてもおかしいよね。
『……眠い…』
『おい、お前それでその台詞7回目だぞ?』
呆れた顔で私を見る将の言葉に、眉間にしわを寄せる。
逆になぜ君はこんな朝から通常テンションでやっていけるんだ。
その秘訣をどうか伝授してほしい。
『眠いものは仕方ない』
『低血圧? ってやつなんだね、杏ちゃん』