紅一点の最強美少女!!!



自己紹介が終わった後に出てきた欠伸を噛み殺して、愛用の時計で時間を確認する。


ちなみに、この時計は中宮組の一員である証の紋章的なのが入ってるんだよね。


だから、絶対に無くすことがない。




『杏ちゃん、喧嘩できるんだよね?』


『おい、陽。不謹慎だが、確かにこいつは俺をぶっ飛ばしてんだ。

一等級のゴリラだろ』



陽の言葉に、なぜか私の代わりに余計な事を答えた将の頭をぶって、将を睨みつける。



『将てさ、毎回一言多いんだよね。
一等級のゴリラごときに負けるなら、あんたは三等級のウサギだな』



挑発するように笑いながらそう言うと、絶対に将は突っかかってくる。


だって、すでに顔を赤くして、私に殴りかかる事を忘れてちゃってるっぽいしね。





< 63 / 159 >

この作品をシェア

pagetop