紅一点の最強美少女!!!




『類、なんでソファに横になってるの?』


『……ベッドで寝ろ』



私の手を話してソファに横になった類に声をかけると、ベッドを指してそう言った類に、眉間にしわを寄せてみせる。



『私は客人。
類がベッドで寝てよ』



ソファがあるだけで十分だし?



『……バカか、お前』


『なっ…⁉︎』


今、バカって言った⁉︎
今の言葉のどこにバカの要素があるの。

バカって言うのは、例えば見るからに頭の弱そうな将とかのことを言うんだよ。


アレはバカだよね、究極のバカ。


『私ソファで寝るから、類はベッドで寝て』


『……断る』


『いやいや、ベッドで寝なよ』


『……断る』


……この石頭総長が。
どうしてこうも頑固なんだよこいつ。



毎度毎度類と交渉するたびに、この頑固さと付き合わなきゃいけなくなるわけ?


夏さん、あんたはこれをもどうやって攻略したんでしょうか?


できることなら、私にコレの攻略方法を教えてください。



未だに飲み会の場所でビールを飲んでいるであろう夏に向かって、心の中でアドバイスを求めてみる。


…無駄なことは知ってるけど⁇
でもさ、コレを動かすのには骨が折れるよー。





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