紅一点の最強美少女!!!
『ごめんだけど、無理。
気がすむまで構ってあげてね、杏ちゃん』
『……私、絶対あと心臓50個は必要だ』
『大丈夫だよ。
いつも居る限り、杏ちゃんの心臓はコンクリート並みの鈍さと硬さだから』
…ん?
夏さん、それ、めちゃくちゃ爽やかなスマイルと共に言ってるけど、何気に貶してるよね!?
『杏ちゃん遅い‼︎ ほら、速く!』
『急がないと遅れるよー!』
陽と零に急かされて、類から離れて2人の元へと向かう。
うん、類が後ろで何か言ったのは聞こえがなったことにしよう。
『セーフ! だよね⁇』
『アウトだよ。麗華、お前ら遅すぎる!』
慌てて教室に駆け込むと、目を吊り上げたきょーセンからお叱りを受ける。
…てか、絶対遅刻じゃないよね⁉︎
少なくとも、私には鐘の音なんて聞こえませんでしたけど。
『きょーセン、鐘、鳴ってなかったよ?』
『そうだぜ? 今日は点検日だからな』
……なんですと?
『俺ら、そんなの聞いてねえよ?』
『たまにはいい事言うね、将』