紅一点の最強美少女!!!
何も私までウェイターさせなくても良いじゃん。
『と言うわけで、文化祭は売り上げNo.1に輝いてクラス旅行を手に入れよう!』
そんなきょーセンの言葉に、教室中が返事するように沸き立つ。
…待って、きょーセン!
クラス旅行ってなに!?
それも初耳なんですけど!
『京さん。クラス旅行ってなんすか?』
あ、将。
今日はナイスな質問ばっかりするね、君。
今それ私も聞きたかったよ。
『文化祭売り上げNo.1のクラスは、名代町の旅館に泊まれるんだよ』
名代町って、うちの管轄内じゃないですか…。
もしかしなくても、泊まる旅館ってるっちゃんの家系統の旅館だよね。
『きょーセン、いつ泊まるのー?』
『今月末だ! 因みに、文化祭は来週だからな?』
え……?
きょーセンがサラッと言った言葉に、私を含めた…いや、あの類までもを含めた麗華の口が、開いたまま閉じなくなる。
もう、あれだよね。
絶対るっちゃんの差し金じゃん。
どうせ、面倒だからささっと終わらせようぜ、的な?
るっちゃんなら大いにあり得るよ。