紅一点の最強美少女!!!



『因みに、喫茶店系をやるなら杏をウェイターにしてくれって頼んできたのは、琉夏だぜ?』



『何ですと? きょーセン、それ本当⁇

……るっちゃんあとで絶対しめる。首長くして待ってなよ』




きょーセンが頷いたのを確認して、理事長室で暇してるであろうるっちゃんを思いながらニヤリと笑った。



『……違う』


『え? 類、違うって何が?』



私の隣にいた類の言葉に、類を見上げて首をかしげる。



『……洗って待ってろ、だろ』



……?


すいません、類さん。
私にはあなたの頭の中を読み取る力がなく、主語がなきゃ通じません…!



逆に、今のでわかった人に通訳してほしいよ⁉︎




『杏ちゃん。いい?

類はね、今の言葉の使い方だったら、首を長くして待ってろじゃなくて、首を洗って待ってろが正解って言いたいんだよ』




類の言葉の意味を分かり易く私に説明してくれた夏を、尊敬の眼差しで見つめる。



……いたよ、今の類の言葉を完璧に訳せた人。



これから、夏は類の言葉の通訳係かな。




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