紅一点の最強美少女!!!
『私、軍服着ます』
『あっ、杏ちゃん安全策取ったーッ』
3着を目の前に悩んでいたらしい零の抗議の声を無視して、いつの間にか眠っていた類に視線を移す。
……超綺麗な寝顔なのはいいけどもッ!
類、寝てたら本当に残り物になっちゃうよ?
なんでも似合うんだろうけど。
『僕白スーツにする〜! 類良い?』
零の言葉にもちろん寝ている類が反応することはなく。
寝てることを察した零は小さくガッツポーズをした。
…あ、うん。そんなに執事服は嫌だったんだね?
要するに、私が軍服で将が特攻服。
夏が黒スーツ、陽が白衣、零が白スーツ。
類が執事服って事ですね。
類…の執事服?
なんかそれってものすごくレアなんじゃない?
『類…類!』
寝ている類の肩を揺すって声をかける。
夏曰く、私以外が起こすと怪我するとかなんとか言ってたけど。
寝起きが悪いってわけでもない。
それが私の中の麗華に対する謎なんだよね。
…うん、かっこよく言って見たけど。
要するに、夏が言っている意味がわからないだけです。