紅一点の最強美少女!!!
『……やっぱり将って馬鹿だったんだね』
『ちゃんと夏の話聞いてたのか、クソ女。
俺だけじゃなくて、類も陽も赤点とったんだよ』
いや、分かってるけどねー?
あれでしょ、陽はまだしも、類が赤点取るなんて考えきれないし。
陽は可愛いから許すけど。
将なんて見るからに馬鹿そうだし、それに加えてムカつくし生意気だから、取り敢えず馬鹿ってことで。
『全部声に出てんだよ!』
『あれ? ごめん、ワザと』
ワザとじゃないけど!
口に出してたつもりじゃないけど、将はこの方が突っかかってくると思うし?
少し暇だから、からかってやろうと思って。
『クソ女……てめえ、表出ろや』
『私と喧嘩するの? 別にいいけど』
ひたいに青筋を立てている将を見て、ニヤリと口角を上げる。
ああ、私って絶対性格悪い。
分かってるけど、何だかからかいたくなるのが将だから、仕方がない。
『はいはい、この辺で終わってね』