紅一点の最強美少女!!!
今にも飛びかかりそうな将と、そんな将を見て楽しんでいる私の間に夏が割って入る。
なんだ…良いところだったのに。
まぁ、夏を怒らせると怖そうだから言い返すことなんてしないけど。
『杏ちゃん、今日の夜倉庫来れる〜?』
陽の言葉に頷こうとして、思い留まる。
確か今日は…久しぶりに仕事が入っていた様な気がする。
様な気がするって…この前までは仕事が楽しみで仕方なくて、日付どころか計画まで考えていたくせに。
少しの間に生まれた私の中の変化に、思わず口角を緩める。
他にも楽しみがあるのは、思いの外良いものなんだよね。
みんなと過ごす事は、私にとって、仕事とか…喧嘩する事と同じくらい楽しい事になってるらしい。
『……杏?』
多分笑ってたからかもしれない。
不思議そうな表情を浮かべた類が、私を下から見上げながら声をかけてきた。
……いつ起きたんだろ? 全く気づかなかった。
『類。よく寝てたね〜?』
『……2度寝出来なかった』