紅一点の最強美少女!!!
『杏ちゃんそんな危険な事してるの⁉︎』
『ん…? まぁ、家が家だしね。
それに、結構楽しんでるから』
驚いた様に言った陽に、にっこり笑ってそう返す。
別に驚かれる様なことはしてないし、苦ってわけでもないもん。
『……危険な事はするなよ』
『忠告ありがとね、類』
危険危険って言うけど、1人でやるわけじゃないしなぁ。
組のみんなも頼りになるくらい強いからね。
『そういやさ、お前の家に住んでんの?』
『……夏、通訳よろしく』
相変わらず主語がない将の言葉に、夏に助けを求める。
将が睨んでるけど気にしない!
私が私の家に住んでるのは当たり前だし?
何のことがわから無いんですよ。
勿論、私の理解能力が低いんじゃなくて、将の語彙力が足りないだけだけどね?
『杏ちゃんの家に組員が住んでるの? って言いたいんだと思うよ』
あ…そう言うことなんですね。
『さすが夏…!
将の言葉を理解できるなんて、心から尊敬いたします』
将のことを貶しながら夏を敬うような台詞を考えたって、私すごいと思うんだけど。
『お前、確実に俺に喧嘩売ってるよな?』
『何のことだろ?』