僕は男だ‼
わざとらしい奴らだ。
「そんなっ!!!!」
そしてあんた。
柳瀬もショックしてんじゃないよ。
「るせぇ。雑魚」
ギランと目を光らせるのは静麻先輩。
ヤバイ程の無口だ。恐ろしく怖い、でも憧れる?かっけー!
静麻先輩!!!!
「柳城君、心配しないでください。大丈夫です」
「えっ?」
神流先輩が窓の外を指した。
「あちら側が普通寮なのですが新入生が多くって行けなかなってしまったのです。ですので、お二人さん」
えーと...凄い怖い顔してますよ?
「どの先輩と一緒の部屋に住みたいか選んで?」
...ハァッ?!
ううう、っ嘘でしょ?!
僕の今の格好は男だ。
しかし、...女の子なんだぞ?!
どうしよう(´д`|||)
アアアアアア!
悶々と悩む僕とは違い柳城は要先輩を選んだ。
「よろしくね~拓也~」
「うっす!!!!」
なかいいなぁ。
「尼寺は?」
そうだ。僕は......と思っているとパチッと
彼と目があった。
「....」
それに気づいた彼はばばっと目をそらす。
「静麻先輩~。」
「な...なんだ」
「よろしくお願いします♪」
男と同室なのに平然な僕は代わりものかのかもしれない。
そして 嫌そうな顔しているけど部屋に案内してくれる彼はやはり優しいのかもしれない。
窓の外はもう、茜色に包まれていた。