僕は男だ‼

乃化先輩と柳城を無理矢理起こして部屋から出ていってもらう。

そうしないと着替えられないからだ。
スエットを脱ぎ捨て、男子の制服を着る。

胸はもちろんさらしを巻いてるけどね。

ネクタイきゅるっと結び、左目に髪がかかるようにとかす。

部屋から出ると、柳城が待ち伏せしていた。
「何」
「おはよう‼クラス表見に行こ‼」
朝から元気な柳城は低血圧な僕にはイライラするもとしかならない。

「ノラ猫?」
「ノラだから。いい加減やめてくんない?」
「ムー(;´д`)わかったよー」

寮から出て朝日を浴びる。
「その代わり拓也って」
「ハイハイ拓也」

隣に並びたくなくて早足で進む。
「はえーなお前!」
ムシだ。ここは無視をキメとおせ。

やつは諦めたのか僕の後ろを歩く。
クラス表を発表するところはまだ遠い。

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