僕は男だ‼
母親譲りの真っ黒い髪の毛。
女の子らしいくりっとした目を隠すために左目辺りの前髪が長い。
そして、女子にしては背の高い僕。
しかし、男的に低いものだから、中学の頃は良く小さいとからかわれていた。
そう。
僕は実は小学校高学年辺りから男装していたのだ。
なぜ女の僕が男子校に入学するのか。
なぜ、男装しているのか。
考えられないと思う。
でも僕はこうやって自分を守るしかなかった。
「ノノハ~‼自分の世界から帰ってきてよーおにぃは寂しいよー」
はっ...また、回想に浸っていたらしい。
後々分かることなので、今はおにぃの相手をしてやるか。