僕は男だ‼

母親譲りの真っ黒い髪の毛。

女の子らしいくりっとした目を隠すために左目辺りの前髪が長い。


そして、女子にしては背の高い僕。

しかし、男的に低いものだから、中学の頃は良く小さいとからかわれていた。

そう。
僕は実は小学校高学年辺りから男装していたのだ。

なぜ女の僕が男子校に入学するのか。
なぜ、男装しているのか。

考えられないと思う。

でも僕はこうやって自分を守るしかなかった。

「ノノハ~‼自分の世界から帰ってきてよーおにぃは寂しいよー」

はっ...また、回想に浸っていたらしい。

後々分かることなので、今はおにぃの相手をしてやるか。

< 3 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop