僕は男だ‼
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「「「あはははははははは!!!」」」
「すいましぇん」
リビングに戻り、事情を説明した僕はからかわれる対象となっていた。
「まさか、せーまがホモに間違われる日が来るとは!!!僕もぉたまんない~!!!」
笑っているのは乃化先輩と要先輩、そして拓也の三人だ。
神成先輩は無心でPCをいじっているし、蓮司先輩は雑誌に顔を埋めて肩を震わしている。
蓮司先輩が笑ってるだと?!
逆にビックリです!
「最高だな‼ノラは!」
「うるさい拓也。痛い痛い」
バシンバシンと叩きながら爆笑する拓也の手を払う。
「チッ_....うぜぇ」
ァァアアァァ!!!
すみません静麻先輩!
僕のせいで!
「それより、お二人は学校楽しいですか?」
神成り先輩がPCを閉じてソファーにゆったりしながら問いかけに来た。
「まだわかりませんが、楽しくなったら良いですかね」
僕は女だから、ばれることを前提に気を張って生活しなければならない。
それを覚悟で僕は男子しかいない男子校に逃げた。
そう、逃げたんだ。
女から。
だから、ばれたらどうなるかなんて目に見えている。
「のらぁ??乃化先輩が飯作るから手伝ってだってさ。」
「あ....あぁ。わかった」
特に、拓也は要注意。
勘が良すぎるんだ。
ソファーから立ち上がり、キッチンに向かう。
大丈夫...。
そう自分に言い聞かせて