ヴァンパイヤが総長に恋をした




『このヴァンパイヤは大丈夫。私の仲間だから。敵は、あいつだけ。

リアは、みんなを避難させて。

カイエンは、ここに残って』

「わかった!!
みんな、こっち!!」





女子は、リアに続いて、教室からでた





『炎龍たちも逃げて』

「逃げない」

『なんで』

「ここは、俺達の学校だ。
守る」





そっか。炎龍は、この海月高校の、No.1だからね

でも





『炎龍は、ただの人間。

人間は、人間の世界で戦えばいい。

これは、私達、ヴァンパイヤと天使、死神の役目。

刺されて死ぬ人間は、私達にとってはただの子動物。

べつに、死にたいならいてもいいけど。

その代わり、これから守りたいものが守れなくなるだけ。

自分達のこれからの人生が、このザコのヴァンパイヤに壊されるだけ。


逃げれば、私達は命をかけてでも、

この高校を守るけど。


どうする?

自分達の人生をこんなやつに壊されるか。

逃げて、私達に守られるか』

「俺は、アクア様に賛成だね」




横からニコッとスマイルで言ったカイエンこと、飛鳥君

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