ヴァンパイヤが総長に恋をした
「…証拠って、なんだよ」
「あ。そうそう。証拠ね。
まずは、ヴァンパイヤには必ずある牙。
大笑いすると牙が見えるから、大笑いしないんだよね?
それと、季節。
夏、大変だったでしょう。
それに比べて、冬、いつも以上に元気で、
天国にいるみたい」
確かにそうだ。
でも、牙は、大笑いしなければ見えないし
季節だって、太陽が無理なのはら
病気ってことになってる
「それともうひとつ。
このパックはなんでしょ~か」
ウリエルがポケットからあるパックを出してきた
「そ、それ!!!」
「そ、君たちの命。
これを、警察に渡したら、簡単に血だとばれるよね。
豚の血だけど、人間が、普通の高校生が
こんなの持ち歩いてるの、変だよね?」
確かに。証拠だ。
「今日さぁ、アクア様休みみたいだから、
つまんないなぁ。
でも、来たときが面白いけどね」
パックをポケットに入れ直して、
どっかに歩いていった