ヴァンパイヤが総長に恋をした
ちょっとムッとした
「ゆ…うり…」
『は、疾風さん!』
「お…がいだ…。
け…やく…っ…」
口から血をだし、目は薄く開いて、
震える手で
私の頬に触れる
『疾風さんは、それで、いい…の?
人間じゃ、なくなるんだよ?
今までみたいに、過ごせなくなるんだよ…?』
「別に…いいっ…。
ゆ…りと…、ゲホッゲホッ…
いれるなら…」
すこし、冷たい。なのに、あたたかい
「俺は…、優良が、、一番、
大切なん…だっ…」
また、疾風さんが苦しそうに咳をする
『…わかった…』
ギリッと牙で口の中を切り、口の端から自分の血が出る
そして、ゆっくりと、疾風さんの唇に自分の唇を重ね、口移しで疾風さんの口の中に私の血を移した