ヴァンパイヤが総長に恋をした





ザシュッ





「っ!!はぁ…はぁ…。
いくら斬っても無駄。
俺は、殺せない」





いや、もうこうなったら。

これを使うしかない。




少し、みんなと会えなくなるだけ。

一人になるだけ。


大丈夫。






『いや、殺せるよ。
私が封印するだけ』

「あ、アクア冷殺龍刃様!!
それはいけません!!!!!!」






まだいたんだ


でも、これしか方法はない




剣の先を天に向ける





『__風の光
風の炎
風の水

風の星

代償
私の時間。

風の神よ。
私の時間を代償に
この天使を殺し
封印する__』





そう言うと、今までより、強い風が私とウリエルにふき、


ウリエルは苦しみながら、青い炎と共に、


封印の箱の中に閉じ込められ、

鎖を何重も重ねられ、消えていった。



風が緩やかになり、暖かい光が私を包み込む


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