ヴァンパイヤが総長に恋をした






「あ、アクア!!!!」


『…疾風さん。長いこと、離ればなれになるけど、スイゲツとカゲツ、よろしくね』


「なんでっ…!!!
なんで消えるんだよ!!!!!」


『それが代償だから。
それが、私の役目だから』





私は足から光の粒となって消えていく





『あ、疾風さん。
これ、預かって?』




指から指輪をとり、疾風さんに渡す





『私は必ず帰ってくる。
その時は、必ず私を見つけて。


じゃないと、私、嫌いになるんだから』





フフっと微笑み、疾風さんの頭を撫でる



もうすぐで、消える。




「…わかった。ぜってぇ見つける!!」

『…うん。

ミカエル。今まで、ありがとね。
楽しかった。また、帰ってきたら会いに行くよ。

じゃあ、また、いつか』





最後に、疾風さんにキスをして、

私は消えていった








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