ヴァンパイヤが総長に恋をした



『拉致しなくても、拉致しても、
あの双子が来るんだから、直接話さないとね』

〔…あっ!!!!〕





葛間さんは、そうだった!!


と大声をあげた


気づいてなかったの…?





『で、もうすぐ来るんでしょ?どうするの?』

〔あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!〕





しゃがんで頭を抱えて叫ぶ葛間は、バカにしか見えない




ブンブンっ




〔ギャァァァァ!!!!!来たよ!!!!!きたーーぁー!!!!!!〕





いきなり、私の後ろに頭を両手で抱えながら隠れる


私、こんなやつに拉致られたの…?


自分が馬鹿に思えてきた





バァンッッッッ!





「優良を返せ」

〔き、君、優良って言うんだ?
な、何とかして!!!〕

『葛間さんが呼んだんでしょ?そしたら、自分でなんとかしないとダメだよ』

〔お願いだから~!!〕





はぁぁ。なんで私が

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