ヴァンパイヤが総長に恋をした




「まさか、こわいのか?」




疾風さんがニヤニヤして聞いてきた




『ぜ、全然こ、こわくないですよ…!』




ものすごくこわい。


まだ、空もとんでないのに…


こ、こんな、早くて、こわい蛇が存在するなんて…





〔次の方は前から順番にお乗りください〕

「俺達は、一番後ろだな」





逃げたい。逃げたい。逃げたい。逃げたい




ガシャンッ





「ククッ。平気か?くっついてもいいんだけど?」

『へ、へへへ平気!!!』

「じゃあ、一人で頑張れよ」

『え?!』





そんな…。一人だったら、絶対こわい…

無理…



死なないけど、死ぬ…





「一人で平気なんだろ?」

『…』

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