ヴァンパイヤが総長に恋をした
水着に着替えて、私はパラソルの下で休んでいると、
だんだんと人が、増えてきた
『私が、人間だったらな…
今も、こうやって休まないで、自由に遊べてたかもしれない
人間に、なりたいな…』
「人間になりたい?
どういうことだ?」
いきなり、真後ろから声が聞こえて振り替える
『は、疾風さん…!
いや、えっと…。
わ、私、薬飲まないと生きていけないからさ
病気を持ってない、普通の人間に生まれたかったなぁ~、って、ことです』
薬といっても、血液だけどね
「そうか。…病気、治るといいな」
治らないよ。一生。
私はヴァンパイヤとして生まれてきた化け物だから、
人間にはなれない
ヴァンパイヤとして生まれて、ヴァンパイヤとして死ぬんだから
『私、海の家でなにか買ってくる』
「一緒行こうか?」
『ううん。すぐ帰ってくるから』
なんか、普通に話せてるし
私は、パーカーを着て海の家に行った
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