イタズラなオオカミ
ぼんやりと天井の明かりが視界に入る。
「んんっ?ここどこ?」
目をパチパチとさせると
あたりを見渡した。
見慣れぬ風景。
あれ?あたしの高校にこんな教室あったっけ?
「おい、大丈夫か?」
どこからか男子の声。
あたしは声の主を見た。
モデルのようにハンサムな男子があたしの前にいる。
まだ夢見てるのかな。
「目が覚めたか」
やっぱり夢じゃない。現実だ。
「はい!」
あたしは飛び起きた。
「いきなり無理するな。
急に倒れて心配したぞ」
やっぱりあたし倒れたんだ。
「あいつは追い払っておいた」
「はい・・」
「よかったよな?」
「はい・・・」
「よくなかったのか?」
「はい・・・」
頭が考えることをやめている。
ただ返事してるだけ・・・。