イタズラなオオカミ
「お前のように
ドジで反応が面白い女は見たことない。
今もお前の顔見てるだけでも面白いしな」
光太郎はニヤニヤしながらあたしを見下す(見下してるって)
「あたしは犬じゃありません」
「わかってるさ」
「だったら言いますけど、あなたとは付き合いませんからね」
むっとする光太郎。
そうだろう~そうだろう。
今まで女に断られたことなんて、ないと思うもの。
車が止まった。
「どこ行くんですか?」
「ついて来い」
光太郎は、またまたあたしの腕を掴むと
車から引きずりおろした。
目の前に豪華なショーウィンドーが仁王立ちしてる。
なんじゃ、この店は?
考える暇も与えられず、あたしは店に連れ込まれた。
店の中から豪華なマダムが出てきて光太郎に挨拶した。
それからあたしはマネキンのようにドレスを何着も着せられた。