イタズラなオオカミ
ふわりと浮かんだ足は宙を泳ぐよう。
床に足がついても不安定なあたしはよろめく。
けど光太郎の力強い手が倒れないように支えてる。
「おい、歩き方知ってるか?」
「何よぉ~歩くのが速すぎるのはそっちじゃない!」
一応文句は言っとく。
「速い?これでもゆっくりすぎるほどゆっくりだ」
光太郎の鋭い視線。
まるであたしの瞳が焼き尽くされそう。
「あの・・できればもう少しゆっくり歩いてくれるかな。
それとこれからどこ行くの?」
「心配するな。すぐわかる」
「あの~心配じゃなくて、こんな格好させられてさ。
<書きかけです>