イバラの王宮
ドクン
「(…怖い…)」
刺すような瞳に捉えられ言葉も出なければ身体も動かない
「(これが…清…王…
駄目だしっかりしなくちゃ…!)
…亜国の女王のリウ・フウアンと申します
この度は縁談のお話ありがとうごさざいます
ですが、私の国はお世辞にも裕福だとは言えませんし、結婚しても清国にはなんのメリットも御座いません…
ですから…選んだ理由をお聞かせ下さいませんか?」
「ああ、いいだろう
まぁ率直に言えば、縁談除けだ
近頃悪質な方法を使う輩が出てな
亜国の女王も縁談には興味がないと聞いた
だからこの話を持ちかけたのだ」