イバラの王宮


「ごきげんよう、皆さん。お待たせして申し訳ありません」


「いいえ、お久しぶりです姫様!!」

「今日もお美しくて見とれてしまいますわ…」


「まあ!その衣装は私の…!!」


「ええ、とても気に入っていますわ
特にここの刺繍が繊細でとても素敵…」

「そ…そこっ!!私が一番こだわった所なのです!気がついて頂けるなんてとても光栄ですっ…!」


「王宮は思ったよりも財政が厳しくて…
なかなかお返しが出来ないのがとても辛いです…」


「そんな…!!良いのです!!そんなつもりで送らせて頂いている訳ではありませんもの!!」


「ありがとうございます」


ふわりと微笑めば女性でさえも顔を赤らめる

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