あなたにあたしの何がわかるの



白龍……。

こんな私でも名前は聞いたことがある。


あまり卑怯な手を使わないで最近力をつけてきているという正統派のところだ。



そして下っ端でもなかなか腕が立つらしく、総長が出る幕はいつもないって噂。



まぁ、所詮噂。
どこからどこまでが本当かはわからない。




それでも私は、関わりたくなかった。


だって、あいつらは“仲間が大事”“守る”
口を開けばそんなようなことばかり。






批判するわけじゃないけど、私はもう二度とそんな言葉を信用しない。



どうせ都合が悪くなったら捨てるくせに。








やばい…。
昔のことを少し思い出してしまった。






後味の苦い気持ちになりながら、教室のドアを開ける。
< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop