あなたにあたしの何がわかるの
ガラッ
ザワザワとしていた教室が一斉に静かになり、視線が一気に私に集まる。
「だれあいつ……」
「見たことある?先輩?」
「でも1年のリボンの色だから同い年じゃん」
そんなに聞きたいことあるなら直接聞けばいいのに。
私は空いてる席にドカッと座った。
たぶんここが私の席だろうし。
クラスメートも、私が席に座ったのを見て納得したのか、視線はバラけ教室は元のざわめきを取り戻した。