あなたにあたしの何がわかるの
「由美香ー!!!起きろ!!」
「ふぁ、まだねむいよぉ~」
「つべこべ言ってねーで早く起きろ!!」
まだ朝の温度は肌寒い季節なのに宗一郎さんは、バッと私の布団を剥いだ。
「うぎゃぁあぁぁぁ」
「変な声出してんじゃねえ。
早く支度しろ。10分後に出るぞ」
「はやいよぉ」
そうだった。
私は今日から学校へ行かなきゃいけないんだった。
パッパと支度をして真新しい制服に身を包む。
鏡の中に慣れない服を着た私が立っていて少し変な感じがした。
「用意できたか?乗れ」
私は何も言わず宗一郎さんの車の後ろにバタンと乗り込んだ。