あなたにあたしの何がわかるの

白龍




「由美香ってずっと学校休んでたの??



楓花は、最初の雰囲気を残しつつも、でもどっちかというと明るく話しかけてきた。



「うん。

行きたくなくてさ。」





「中学の時なんかあったの…?」





聞きづらそうに、私の顔色を伺いながら楓花はこっそりと聞いた。



「そういうんじゃないよ。

だけどさ、そろそろ行けって言われちゃって」





「ふぅん。

私も学校行ってないようなもんなんだけどね。いっつもあそこでサボり」






楓花って意外とワルだったのかと思ったけどここの高校に通ってる人はそんな人達ばかりなんだろう。






「着いたよ理事長室。」





ぴたっと止まった目線の先には、確かにひときわ立派な扉が。





「ありがとう!」




「どういたしまして。」




楓花はにっこりと笑った後、どこかへ消えていった。






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