恋の掟

真実


ちょうど沈黙が流れていた時、あきらがやって来た。



『真剣な話…聞いて』



あきらは席につくと、すぐに話始めた。





『集まったのってブラックレインのこと?』


裕月たちは頷く。





『なら話早いな。




お前らブラックレインの総長って知ってる?』


そう聞いたあきらに

豪だけが『知ってる』と答えた。



『まあ、総長が今いないらしい。

つーか、行方不明…


ちょっとの間抜けるって紙だけ置いていなくなったらしいんだ。』



裕月たちは真剣だった。



『で、副総長の修二が今まとめてるってわけ…』



あきらが言い終えると、恭が口を開いた。



『元々のブラックレインは汚いことをしない…なら、あいつが原因?』


あきらは頷いた。






話によると、

ブラックレインは昔から汚い手は使わない。


【不良の憧れ】と言われるほどだった。



しかし、櫻井修二に任されたブラックレインは悲惨な状態にあるという。







そして豪がついに口を開いた…


『あきら、僚央も関係してんだろ?』




一同は驚きを隠せなかった。


「豪…何言ってんの?そんなわけない…『あきら!!!』



裕月の声に豪の声が重なる。



『お前が知ってること、全部教えろ…』





豪の声は低く冷たい声だった。



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