恋の掟

低く冷たい声で豪が言うと、あきらは頷いた。




アリエナイ…

ナゼ…



全員の頭浮かんだ言葉は同じだった。





『俺…黙っててごめん…』

そう言って、あきらが話始めた。




『修二が出てきた日、僚央に連絡があった。ブラックレインに来ねぇかって…

しかも、豪も一緒に…』



『で?』

豪は聞いた。



━━━━回想━━━━


『なあ…僚央どうすんの?』



「俺ら、裕月と喧嘩しねぇって約束したし、しかも…」


『しかも?』


「あいつと今さら仲間とか言えねぇ…」



と、僚央は笑った。



『でも断ったらただじゃ済まないんじゃん?』


「うん。わかってる。」


『豪に相談…「しない。」



「豪に俺ら頼りすぎ…


今までの借り返すんだよ。」



僚央はこういうと笑って続けた。





「ちょっとの間、裏切ることになるけど俺に任せて…」





「絶対帰ってくるから…」




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あきらの話を聞いた裕月たちは言葉が出なかった。


そして沈黙が続く…



その沈黙がとても長く、苦しかった。



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