幸せの結末
気まずいまま時間が流れる。

『課長!俺、浅菜さんをメシに誘ってるんですけど、返事もらえないんです。無理矢理、連れていってもいいですかね?』

立花くんの言葉に翔が顔を上げる。

『立花。お前、浅菜のことが…好きなのか?』

翔の言葉に

『好きですよ。だから課長が、浅菜さんを泣かせるなら、今すぐに無理矢理にでも連れていきますけど。』

立花くんは真面目な顔で答えて、私の腕を掴んだ。

すると翔はガタッと音をたてて立ち上がり、私たちの席まで早足で来て、私の腕をぐっと引き、

『由華は俺のだから。お前にはやらない。触らせない。』

そう言って、私を守るようにぎゅっと抱きしめた。
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