幸せの結末
そして、私に触れるだけのキスをしてから

『ちょっと待ってて。』

そう言って書斎にしている部屋に入っていった。

しばらくして翔が紙袋を持って戻ってきてソファーに座り、紙袋から1枚の紙を取り出し、私に渡す。

そこには、リングのデザインが描かれていた。

『もうすぐ…お前、誕生日だろ?だからサプライズで指輪をプレゼントしたくて、デザイン考えて作ってもらってた。その相談とかで出掛けてたんだ。…ホントは、来週の誕生日に渡そうと思ってたんだけど…。』

そう言って翔は、ケースを開く。

そこには、デザイン画と同じリングが入っていた。

私は何も言えず翔をただ見つめる。



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