幸せの結末
『優希…。ありがとう。』

『ううん。由華のためだもん。いつでも話聞くから…だから遠慮しないで言ってね。』

『うん。』

優希は私の顔を覗きこみ、

『由華、酷い顔…。でも落ち着いてきたかな?じゃ、トイレでメイク直したら戻って仕事しよっか。』

会議室から出てトイレに入ると優希はポーチからメイク道具を出し、私のメイクを直す。

『はい。終わったよ~。行こう。』

私の手を引いて経理部の入口まで来ると、

『じゃ、またあとでね。』

そう言って手を振る優希。

『あっ。私、阿部部長に謝りに行かなきゃ。』

私の言葉に

『あっ。公人、今、外出してるから大丈夫だよ。私から、ちゃんと伝えとくね。』

そう言って戻って行った。
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