叶わない恋-男目線-
仕事終わりに彼女を迎えに行く。
自分で言うのもなんだが、
結構稼いでいるため、
少し奮発して高級レストランに
連れていった。
そわそわしている彼女。
面白いな、そんな風に見ていると
沙織「長谷部さん…」
と、話しかけられた。
この時気付いたんだ。
いつの間にか、彼女を好きになっていた
ことに。
いや、最初から好きだったのかもな。
彼女には名前で呼ばれたいと思った
俺は
『それ、やめないか?
康介。康介でいい』
こう言った。
沙織「康介さん…?」
と、恥ずかしそうに言う彼女。
『あぁ、沙織』
と、俺は優しく微笑んだ。
『ん、』
こーゆーレストランでは
女性をエスコートするのが当たり前。
手を差し出すが、
意味がわからないのか
キョトンとする彼女。
『腕』
だから思い切って
腕を絡めた。
沙織「あの…必要ありますか?」
鋭い…。
『いや、なんとなく。嫌か?』
沙織「いえ…」
顔が赤かったから
嫌ではないことはわかる。