叶わない恋-男目線-
だから少し意地悪。
『覚えてないなら、もう一回する?』
ニヤっと笑った俺に対し、
沙織「遠慮しておきます。」
ズバッと言いきった沙織。
なんていいつつも、
もう一回やったんだけどな。笑
すごく幸せだった。
絡み合う視線。
熱を帯びた声。
俺の声に、動きに
全てに応えようとしてくれる沙織。
そんな姿を見ていると
溢れてくるんだ。
キミへの《好き》が。
キスをする度口にする、
《愛してる》の言葉。
彼女の心を苦しめるとわかっていても
この想い止められないんだ。
沙織、俊介、陽子…ごめんな。
((俊介⇒息子 / 陽子⇒妻))
それから俺らはほぼ毎日
体を重ねた。