叶わない恋-男目線-
他の2人だって同じ。
もーみんなしてデレっデレで…
お互い笑いあったなぁ…。
なんて懐かしむ。
そして、見事、合格した僕は
彼女に想いを告げた。
《仕事に集中したい》
と断られたけどね。
それでも僕は諦められなかった。
だって、視線がぶつかり合った時の
彼女の表情が忘れられないから。
独り占めしたい。
なんて思ってしまう。
きっと、きっとだけど…
もう少しだったんだ。
想いが繋がり合うまで
もう少しだったのに…
アイツは来た。
そう、長谷部 康介だ。
彼は覚えていないだろう。
僕と沙織さんが通っていた
高校のバスケ部のOBで、
よく会っていたことを。