秘密の記憶は恋の契約
手を握られるは、下の名前で呼ばれるは、完全に、彼のペースにはまってしまった。
(イヤってわけでもないけど・・・)
その分、なんだか・・・やっぱり悔しい。
それに。
そもそも、綾部くんは私のどこを好きなのだろうか。
絶対に、女の子から引く手あまたなはずなのに。
ずっと同期として何事もなく過ごしてきた私を・・・今更、何が気に入って好きになったりしたんだろう。
(・・・わからない・・・)
冷めてしまった紅茶を飲みながら、私は答えの出ない疑問を、何度も自分に投げかける。
(ほんとに・・・昨日の夜、綾部くんとしちゃったのかな・・・)
考えながらもう一度、今日一日を振り返る。
タクシーの中で握られた手。
去り際に口にした私の名前。
きっと、綾部くんは手が早いタイプなのは確実で・・・。
(ということは、もしかしたら本当に・・・!?)
綾部くんと、すでに男女の関係になっているのかもしれない。
私は何も覚えていないのに、彼は・・・私の全てを、すでに知りつくしているのかもしれない。
(・・・・・・う、うわーっ!!)
考えて、顔から火が噴きだした。
想像することしかできない昨夜の情事に、私は一人、悶絶することしかできなかった。
(イヤってわけでもないけど・・・)
その分、なんだか・・・やっぱり悔しい。
それに。
そもそも、綾部くんは私のどこを好きなのだろうか。
絶対に、女の子から引く手あまたなはずなのに。
ずっと同期として何事もなく過ごしてきた私を・・・今更、何が気に入って好きになったりしたんだろう。
(・・・わからない・・・)
冷めてしまった紅茶を飲みながら、私は答えの出ない疑問を、何度も自分に投げかける。
(ほんとに・・・昨日の夜、綾部くんとしちゃったのかな・・・)
考えながらもう一度、今日一日を振り返る。
タクシーの中で握られた手。
去り際に口にした私の名前。
きっと、綾部くんは手が早いタイプなのは確実で・・・。
(ということは、もしかしたら本当に・・・!?)
綾部くんと、すでに男女の関係になっているのかもしれない。
私は何も覚えていないのに、彼は・・・私の全てを、すでに知りつくしているのかもしれない。
(・・・・・・う、うわーっ!!)
考えて、顔から火が噴きだした。
想像することしかできない昨夜の情事に、私は一人、悶絶することしかできなかった。