秘密の記憶は恋の契約
誰もいないロッカールームで、私は一人考える。
今まさに私は、恋愛···とまで言っていいかはわからないけれど、対男性問題で仕事に影響が出そうな気配が漂っていた。
「はあ・・・」
大きなため息を漏らした私は、ロッカー扉についた鏡で、赤くなったままの自分の顔をまじまじ見つめた。
(なんで私、綾部くんと・・・)
昨日の記憶を、一生懸命思い出す。
仕事帰り、同期6人で飲みに行ったことは覚えている。
職場から10分程歩いた場所にある、創作和食のチェーン店。
全ての席が半個室で、まったりできる雰囲気がいいねと同期の飲み会でよく利用する場所。
(そこで・・・詩織と棚田くんが、結婚するって突然発表したんだよね)
私たち6人は、男女それぞれ3人ずつで、全員未だに独身だった。
なんとなく気も合うことから、月1ペースで飲み会を開いては、愚痴を言ったり近況を報告したりとたわいもない話をして楽しんでいた。
いつもは金曜の夜に集まることが多いけれど、新年度に入ってからはなかなかみんなの都合が合わず、ノー残業デーである昨日・・・水曜の夜に集まったのだ。
そこで、秘かに付き合っていたという桜井詩織と棚田悠人の結婚報告を受けた私たちは、驚き、喜び、そしてとにかくいつも以上に盛り上がった。
今まさに私は、恋愛···とまで言っていいかはわからないけれど、対男性問題で仕事に影響が出そうな気配が漂っていた。
「はあ・・・」
大きなため息を漏らした私は、ロッカー扉についた鏡で、赤くなったままの自分の顔をまじまじ見つめた。
(なんで私、綾部くんと・・・)
昨日の記憶を、一生懸命思い出す。
仕事帰り、同期6人で飲みに行ったことは覚えている。
職場から10分程歩いた場所にある、創作和食のチェーン店。
全ての席が半個室で、まったりできる雰囲気がいいねと同期の飲み会でよく利用する場所。
(そこで・・・詩織と棚田くんが、結婚するって突然発表したんだよね)
私たち6人は、男女それぞれ3人ずつで、全員未だに独身だった。
なんとなく気も合うことから、月1ペースで飲み会を開いては、愚痴を言ったり近況を報告したりとたわいもない話をして楽しんでいた。
いつもは金曜の夜に集まることが多いけれど、新年度に入ってからはなかなかみんなの都合が合わず、ノー残業デーである昨日・・・水曜の夜に集まったのだ。
そこで、秘かに付き合っていたという桜井詩織と棚田悠人の結婚報告を受けた私たちは、驚き、喜び、そしてとにかくいつも以上に盛り上がった。