秘密の記憶は恋の契約
「なんで黙ってたんだ!」と、みんなから当然のツッコミがあったわけだけど、付き合い始めてからはまだ3か月で、そろそろみんなに言おうかと思っていたタイミングで、詩織の妊娠が発覚、結婚の運びとなったそうだ。
何はともあれめでたいと、次の日が仕事と言うことも忘れ、詩織以外は皆、ハイテンションでお酒を飲んだ。
(それで・・・そうだ。お店を出た後、詩織と棚田くんが一緒に帰って・・・沢木くんと真依が、バスだからってバス停に向かって・・・)
沢木裕也の明るい笑顔と、背の小さな、桑原真依のかわいらしい後ろ姿を思い出す。
多分私は、綾部くんと一緒に帰った・・・気がする。
「気がする」というのは、私と綾部くんはお互いに一人暮らしで最寄り駅も同じであるため、飲み会帰りは決まって一緒に帰るから。
(昨日に関しては、全く覚えてないんだけど・・・)
朝起きたら、かなりびっくりな状況で一緒に会社にいたわけで。
ということは、一緒に帰って・・・駅には向かわず、二人で会社に立ち寄ったということになる。
(そもそも、なんで会社にいたんだろう)
わからない。
考えても、どうしても記憶を思い出せない。
(かなり、飲んだ気はするけど・・・)
お酒は好きだしそれなりに量も飲めるけど、あんなに飲んだのはかなり久しぶりのことだった。
何はともあれめでたいと、次の日が仕事と言うことも忘れ、詩織以外は皆、ハイテンションでお酒を飲んだ。
(それで・・・そうだ。お店を出た後、詩織と棚田くんが一緒に帰って・・・沢木くんと真依が、バスだからってバス停に向かって・・・)
沢木裕也の明るい笑顔と、背の小さな、桑原真依のかわいらしい後ろ姿を思い出す。
多分私は、綾部くんと一緒に帰った・・・気がする。
「気がする」というのは、私と綾部くんはお互いに一人暮らしで最寄り駅も同じであるため、飲み会帰りは決まって一緒に帰るから。
(昨日に関しては、全く覚えてないんだけど・・・)
朝起きたら、かなりびっくりな状況で一緒に会社にいたわけで。
ということは、一緒に帰って・・・駅には向かわず、二人で会社に立ち寄ったということになる。
(そもそも、なんで会社にいたんだろう)
わからない。
考えても、どうしても記憶を思い出せない。
(かなり、飲んだ気はするけど・・・)
お酒は好きだしそれなりに量も飲めるけど、あんなに飲んだのはかなり久しぶりのことだった。